バイオマス燃焼システム
内筒付二重旋回燃焼炉~シンプルなガス化燃焼炉です
- 2011/2/10 特許の査定を受けました。
旋回式燃焼炉の特許証はここから確認いただけます
当社のバイオマスバーナーに関する熊本大学での燃焼評価発表会の様子
ポイントは燃焼対象物を選ばないこと
堆肥(牛糞、豚糞、鶏糞)やコーヒーカス(水分65%)廃菌床(水分60%)、紙おむつ等がそのまま燃焼できました。
モノが燃える過程
燃料を加熱することで
- 気相着火~揮発分の着火
- 有炎燃焼~熱分解した燃焼ガスの燃焼
- チャー燃焼~燃え残った炭素分の燃焼 で燃える。
固形物はそのままでは燃えません。
例えば、たき火が燃えているときも
木が直接燃えているのではなく
加熱・熱分解して発生した燃焼ガスが燃えている
メラメラと見えるのは燃焼ガスが燃えているから
- 炉に内筒をつけたことで炉内の滞留時間が長くなる~炉の構造がポイント
投入した燃料は- 内筒の外周を旋回落下しながら
- 内筒からの輻射熱で熱分解し燃焼ガス化する
- 燃焼ガスは内筒で旋回しながら完全燃焼し排出~燃焼温度は約1000℃(熊本大学の測定結果)
- このサイクルで自燃し続ける
水分が多いと気相着火が遅れる
- 燃料の水分処理には蒸発潜熱が必要となり、
- この分だけ燃料への熱伝導が小さくなる。
- その結果、初期着火が遅れる。
- 着火が遅れれば燃焼は不安定になり、未燃焼分が発生しやすい。
ただ、一回着火すれば後の燃焼への影響は小さいという。
水分が多ければ、投入から完全燃焼まで時間がかかる。だから燃焼時間を長くすることで解決可能。
もし水分が多すぎて着火できず炉の温度が下がる場合~水分処理で熱収支がマイナスになった場合
- 炉の温度が下がったら助燃バーナーを立ち上げ加熱~熱収支不足を補う
- 前もって燃料を乾燥しておくにこしたことはありません
- しかし、乾燥するのに設備とエネルギーが必要
前処理負担の小さいシステムがベター